toi toi toi ! おとぎ話と今
今朝、ふと「トイトイトイ」と言う言葉が思い浮かんで「何だったっけ?」と考えたけど思い出せなかった。
それで、調べてみたらドイツ語の幸運を呼ぶおまじないだった。
おまじないの方法は机や何かをトントントン!と三回たたいて「トイトイトイ!」と唱える。
今のドイツでは相手の幸運を願う時に、
「トイトイトイ!」と言葉をかけたりするらしい。
「良いことがありますように」や「大丈夫!」の意味で。
元々は魔除けのおまじないだったみたいだ。
トイトイトイ!ってグリム童話やおとぎ話に出てきそうなおまじないだ。
おとぎ話は可愛い動物たちが登場して楽しいこともあるけど、それだけじゃないので。
時々、月夜の森や洞窟や人喰い鬼や魔物が出てきたり、お城が登場したりするので、ドキドキハラハラする。
次はどうなるの?大丈夫なの?と。
だから「toi toi toi !」が必要になってくる。
可愛いものに、ちょっと別のものが加わる雰囲気。
お城でずっと暮らすお姫さまも、
森の中で一生暮らすホビットもいなくて、
お姫さまは森で暮らしてみたり、ホビットはお城や洞穴を探検する。
可愛いけど、それだけじゃないおとぎ話のバランス。
「toi toi toi!」
と唱えたくなるような何かがひそんでいる。
現実でも誰もがハプニングや困難を経験する。
ドキドキワクワクとはいかないけど。
ドイツで昔から続いてきた幸せを呼ぶ「toi toi toi!」は現実とおとぎ話をつなぐ不思議な呪文なのかもしれない。