秋の味覚と江戸時代
今週のお題「秋の味覚」
秋の味覚と言えば、さんま、栗、きのこ、さつまいも…とたくさんあります。
江戸時代、これら秋の味覚は意味も用途も違っていたようです。
さんまは、あまり好まれず「下品な食べ物」とまで言われていました。
そもそも貴族階級は食べなかったとか。
美味しいのにもったいないです。
長屋では節約のため、さんまの油を夜の灯りに使っていました。
黒い煙がたちこめ臭かったようです。
きのこは、江戸時代の人々も好んで食べていました。
平安時代に貴族だけが行っていたきのこ狩りは、
江戸時代になってようやく一般の人たちも楽しむようになりました。
娘さんたちはお弁当もってきのこ狩りに出かけたそうで、人気行事だったようです。
栗は長野県のある地方では年貢の代わりになっていました。
中国から伝来したさつまいもは、このころ、流行の食べ物です。
焼き芋の屋台に長蛇の列が出来ていたのだとか。
今では、きのこ狩りも焼き芋も昔ながらのものですが、
江戸時代では最新で流行だったんですね。
秋の味覚から見た江戸時代はちょっと新鮮に思えました。