カバカモ日記

カバとカモの二人が、少し前のくらし、たまに今のくらしをつづります。からっぽな毎日にひとしずくが落ちるままに。

福石と水天宮

とんど焼きで多治速比売神社に行った日。
同じ境内に福石神が祭ってあるのを見つけました。

この福石神には伝承が。
内容を神社のホームページを参考にして書いてみます。

内容
【昔々、貧しい百姓夫婦がおりました。夫婦の家には貧乏神が住んでいて、夫婦は働いても貧乏なままです。
ある時、貧乏神に「出ていってくれ」と頼みましたが聞き入れてくれません。
そこで、奥さんが着物をぬいで七色のあざやかな腰ひもを見せました。
それを見た貧乏神がひるんだスキに夫婦は貧乏神を抑えこみました。
貧乏神は「本当は貧乏神に生まれとうなかった。来世は福の神に生まれる。ほな、さいなら」と言うと消えて丸い石になりました。
この福石のおかげで夫婦は村一番の長者になりました。】

f:id:KABAMOSYA:20160118172320j:plain
出典:http://tajihayahime.com/fukuishi.html

「ほな、さいなら」って言うフレーズが関西っぽくて良いですね。
なぜ、七色の腰ひもなのか気になります。

福石神は夫婦仲などにご利益があるようです。


次に見つけたのが水天宮の社です。
傍らには狛犬が。
水天宮の社の神様は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)と言います。
イザナギイザナミに国造りを命じた神様でした。
それできっと、安産や子授けの神様なのですね。

この神様は性別がない「独神(ひとりがみ)」と言うもので、描かれる絵も男だったり女だったりとまちまちです。
私がイメージしたのは女神様でした。


f:id:KABAMOSYA:20160118174417p:plain
出典:『絵で読む日本の神話』 明成社

上の八雲井晶さんの書籍では女性的に描かれています。


f:id:KABAMOSYA:20160118185628j:plain
出典:http://www.shinwanosekai.info/sp/amenominakanushi.php『日本神話の世界』

こちらの天之御中主神は男前です。



色々、興味深い多治速比売神社でした。